犬は、人間の親友として世界中で知られている。それは本当かもしれないが、最初に犬をどのように扱うか次第ですべて変わってくる。犬は一匹一匹異なっていて、それぞれの犬種が、他の犬種にはない性質を持っている。たとえば、ゴールデン・レトリバーという犬は、家を守ることができるほど大きく、飼い主に忠実で、ゴールドの毛を持つ仲間のような存在として知られている。また一方では、ロットワイラーのように、訓練できるが、若いうちに適切に訓練されていないと、残忍で危険な犬になることで知られている犬種もある。それゆえ、かわいい犬、醜い犬、ハンサムな犬、もしくは美しい犬、とさまざまな犬種がある中で、どんな犬を育てるか計画しなければいけないのだ。犬を飼いたいのであれば、どういった犬種が自分や自分の家族に適しているか、事前に学ぶ必要があるだろう。
1. ドーベルマン

ドーベルマンは、飼い主に忠実だが、凶暴な犬でもあることから、アメリカでは特殊軍用犬に最も選ばれている犬種である。非常に賢く、警戒心が強く、また信頼ができる犬である。飼い主よりも他人に対して、好奇心をもち、大胆不敵に立ち向かう。見知らぬ人に対しては、とても攻撃的になりやすい。また、痩せ型体型であるので、ためらいなく追いかけることができ、汗のしずくを流して走り抜く
2. ジャーマン・シェパード

ジャーマン・シェパードは、勇敢で、賢く、自信のある犬だと言われている。典型的なアメリカの家庭でよく見られる、有名な品種である。しかし、それだけを頭の中に入れてはいけない。ジャーマン・シェパードも危険な犬種なのだ。羊の飼育のために育てられたが、そのほかにもまた農場で番犬としての役目を果たすために育てられた。また、視界に入った見知らぬ人を攻撃するよう訓練することもできる犬である。
3. アメリカン・バンドッグ

アメリカン・バンドッグは、アメリカン・ピット・ブル・テリアとナポリのマスティフとの雑種犬である。最初は使役犬として育てられたが、巨大な筋肉と強力な構えを持っていたため、主に闘犬として使用された。闘犬における誤った使い方と心理的な問題のせいで、ほとんどのアメリカン・バンドッグは危険である。
4. チベタン・マスティフ

チベタン・マスティフは、外観からして、甘く見てはいけない犬種であることがわかるだろう。一部の勇敢な飼い主の中には、この120ポンド以上もあるチベタン・マスティフに手を噛まれ、手を細断することになった者もいる。さらにもっとひどいのだと、手足を引き裂かれたり、殺されたりした飼い主もいる。自立した性格と殺傷本能を持つため、訓練が最も困難な犬種だと言われている。
5. ピット・ブル

ピット・ブルのレスキューセンターの代表マーシー・セッターによると、ピット・ブルほど本質的に危険な犬種は存在しないという。たしかに、忠実なペットにするために訓練することはできるが、すでに成熟したピット・ブルを飼うことは実質的に大惨事を起こすだけである。ほかの何よりも自立性を大切にする非常に賢い犬種ではあるが、極度な忍耐力とさらに極端な規律体系を兼ね備えているので、訓練さえできれば、人生で一番忠実な友達を作ることができるだろう。
6. バセンジー

バセンジーは、家族に飼われる犬としてアジアで有名な品種であるが、訓練するのは難しい。群れをなして歩き回ることで知られている。しかし、一度訓練されると、(敵がいる場合なら)親友になるうるだろう。バセンジーは主人の近くにいることはできるが、見知らぬ人に対しては非常に攻撃的である。
7. 土佐犬

日本生まれの土佐犬は、見事によく作られた犬種であり、闘犬でもある。体格からして相撲をやるような犬であり、カミソリのような鋭い歯の一噛みで、深刻な損傷を引き起こす可能性がある。この犬種は、飼い主やトレーナーに対して攻撃であるために、オーストラリア、英国、デンマークなどの14カ国で禁止されている。
8. ドゴ・アルヘンティーノ

ドゴ・アルヘンティーノは、威圧的な外見を持つ邪悪な獣犬である。また番犬としては、機敏で運動神経がいい。訓練は、早いうちから簡単に行うことができる。しかし、初期の子犬の段階から訓練されていない場合は、教えつけることができず、常に攻撃的な犬になってしまうのだ。
9. ガル・ドン

パキスタン・ブルドッグとも呼ばれるガル・ドンという犬種は、攻撃的でありながら、強い意志を持つ。強く決定的なリーダーを必要とするか、もしくはあらゆる人に脅威を与えようとする。また、子どもを獲物とみなすので、子どもが近づくのは危険である。良い面としては、強盗や盗難などの危機的状況において役立つところである
10. グレート・デーン

グレート・デーンは、子犬の時期は、可愛くて気立てが良いとみなされる大きな犬種である。しかし、適切な訓練を受けていない場合、非常に縄張り意識が強い。たとえ挑発しなくても、自分のテリトリー内にいる見知らぬ人に対して攻撃を与える。攻撃的であること以外にも、子犬の期間を過ぎてしまうと、制御することは不可能である。
11. 狼犬

狼犬は、オオカミと犬の交雑犬である。しかし、性質はほぼオオカミに近い。つまり、狼犬は、野蛮で、制御するのが恐ろしいほど難しく、予測不能な行動をとる犬種であるのだ。人間よりむしろ、オオカミと暮らしたがる。しかし、訓練を受けると、役に立つ番犬になり、侵入者から家を守ってくれるのだ。
12. ローデシアン・リッジパック

ローデシアン・リッジバックは、一般的に過度にエネルギッシュで、常に遊びたがり屋な性格である。しかし、あまりにも長く放置すると、そのエネルギーを攻撃と破壊に変えてしまう。自分よりも小さな動物、小さな犬でさえも追いかける傾向があるため、公園に連れて行くのはやめたほうがいい。初心者は、適切に訓練していない場合、ローデシアン・リッジバックを扱うべきではない。
13. ブル・マスティフ

ブル・マスティフは、番犬として特にふさわしい。仲良くなるのがとても簡単であることが知られているが、しかし、見知らぬ人、特に子どもたちに対しては、非常に攻撃的である。ほかの飼い犬に囲まれると、その群れの中で自分が番犬のリーダーであると自覚するのだ。
14. アラスカン・マラミュート

アラスカン・マラミュートは、飼うことはできるが、飼われるよりもむしろ一人でいたいと思う、自立性のある犬種である。幼い時期では、家の中を歩き回り、めちゃくちゃに荒らす。成熟すると、家の中にいる他のペットと戦いたがる。訓練を受けた飼い主が、もしアラスカン・マラミュートを飼うのなら、家の中で飼う唯一のペットとして飼うのがベストであるだろう。
15. ハスキー

ハスキーは、家族が飼うには最も良い犬種である。素晴らしい犬の群れをなし、他の犬と一緒にいるのが大好きである。しかし、このタイプの犬は、とても面倒がかかり、なぜか突然攻撃的になることもある。ハスキーが攻撃的になると、家具を破壊し、楽しむためだけに自分よりも小さな動物を追いかけるだろう。